使いやすい製品やサービスを実現するための設計プロセスとして,ISO9241-210に人間中心設計プロセスが規定されているが,これを製品やサービスの開発・提供現場で効果的に活用するためには,様々な課題がある.本研究では,効果的に人間中心設計を実現するための方法として,「製品開発の上流工程から早期にユーザビリティの定量評価を活用するために,実施にかかるリソースが少なく,完成度の高い試作機を必要としないインスペクション法を活用したユーザビリティ定量化手法」,「ユーザのメンタルモデルの観点を考慮したUI設計・評価手法」,「ユーザビリティや人間中心設計の専門家が多くのリソースを割けない状況においても開発エンジニアが主体的に実施可能なデザインプロセス」などを提案し,その有効性を検証した.
Doi, T. (2021) Usability textual data analysis: A Formulaic Coding Think-Aloud Protocol Method for Usability Evaluation, Applied Sciences, 11(15), 7047. 
Doi, T. (2021) Value-centered design process for UX enhancement-A case study in the development of a notebook PC, Ergonomics in Design, 29(3), 26-31. (First published online: Aug. 20, 2020)
Doi, T., Yamaoka, T. (2019) Quantifying usability via task flow-based usability checklists for user-centered design, Designs, 3(1), 2. 
土井俊央, 堀内光雄, 尾上祐介, 藤野高根. (2016) 汎用システムデザインプロセスの製品ハードウェア設計開発への適用 ─システム思考デザインによるノートブックPCの入力デバイスの機構開発事例, デザイン学研究, 63(3), 89-98. 
土井俊央, 石原啓介, 山岡俊樹. (2015) ユーザインタフェース操作におけるメンタルモデル構築と活動状態指向性・作業記憶の関係に関する一考察─メンタルモデル構築のためのユーザ特性の検討, デザイン学研究, 62(4), 61-66. 
Doi, T., Yamaoka, T. (2014) Proposal of usability metrics based on inspection methods, The Bulletin of JSSD, 60(5), 69-74. 
Back to Top